nau取材 着心地に対して守りたい大切なこと

今週はnauのアウターを2型アップしたのですが、実は先日nauの主要メンバーが来日しまして、関係者向けの新作発表会が行われ私も行ってきました。

来日したのは左がPETER KALLEN(nau デザイナー)さんと右がMARK GLBRAITH(nau ディレクター)さんの2名。
またとない機会なので、新作を試着しつつも取材を申し込みました。

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Q1 nauはポートランドの市民に愛されるブランドでありたいと発言されているのをメディアで見かけました。そのポイントはどこにあるか教えてもらえますか?

→アウトドアに適した海、山、川が身近にあるポートランドを非常に愛しています。
また、ポートランドは先進的で、環境への優しさを指向する街で、文化的も社会的にも刺激をもたらしてくれて
私達の価値観や取り組み方に大きな影響を与えてくれます。
そんなポートランドで、人々に愛されるブランドでありたいと思っています。

Q2 ブランドのコンセプトにサステナビリティを持ってきている理由をおしえていただけますか?

→nauを立ち上げる前から、サステナビリティに注目はしていました。
しかし、社会にサステナビリティが根付くのは遅いと感じていました。
サスティナビリティを取り入れたアパレルを始める事で人々のサステナビリティに関しての意識改革ができると思い、nauを立ち上げました。
サスティナビリティは現代の人々のライフスタイルに影響を与える事ができると思っています。
パフォーマンスに優れ見た目にスタイリッシュで、そして環境にやさしい商品、これが私達の目標とする事であり、nauの総括的なゴールはすべての人がオーガニックで、リサイクルな洋服を身に着けるようになる事です。

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Q3 nauの服はアウトドアをベースにしつつも、街着としての洗練されたデザインに自転車に乗りやすいディテールが仕込まれている部分が特徴的だと思います。nauがそんな方向付けをされている理由はどこにあるのでしょうか?

→サイクリングに適した街のポートランドで活動しているので、私達も通勤、買い物によく自転車を使用します。
ですのでnauにおいてはサイクリング時に適したディティールを取り入れるようにしています。
また、ポートランドだけでなく、例えば東京をはじめ、世界の都市でも自転車は有効な移動手段になっていると思うので
それに適したウエアを企画しているのです。

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いかがでしたでしょう?
お二方ともとても穏やかでにこやかな方でしたが、新作を試着して「かっこいいね」と話しかけたら、パッと目を輝かせて、いかに今回もそれぞれの素材が環境に配慮したものを使用しているかを説明してくれ、素材の原産国でも生態系を破壊してないか、不法な労働環境で製作されてないかを自分の目で見てきたから、みんなに安心して着てもらえるんだと語ってくれました。

うわっ、やっぱりまずそこなんだ。
そもそもそんな服作りをするためにポートランドに住み、nauを立ち上げたのだ!

衝撃を受けつつも何か暖かい感動がこみ上げました。

今シーズン入荷してきたものもリサイクルダウン、リサイクルポリエステルといった環境に配慮した素材をふんだんに使いながら、デザインは洗練されていて、高機能なものばかりです。

今回のインタビューを終えて、あらためて商品を手にとって、サステナビリティとは作り手が着る人に対して守りたい大切なことであって、前面にうたうことではないというのがnauのスタンスなのだとわかり、共感しました。
尊重してるのは主張ではなくて、受け止め方の自由ということなんですよね。

今回は普段商品ページだけでは伝えきれない、nauのみているところ、大切にしている価値観をお伝えしたくて書かせていただきました。


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