イタリア発のレトロな街乗り自転車ABICI インタビュー

今週はABICIというイタリアの自転車ブランドが日本でデビューとなり、そのオリジナルのTシャツがとても良い仕上がりだったので早速入荷しました。
入荷といってもTシャツのみなのですが、自転車もとても味のあるものづくりをしているので、ブランドとしてご紹介したく、日本のマネージャーの山本徹也さんにメールインタビューをしました。

◆ABICIのブランドコンセプトについて教えていただけますか。

山本:コンセプトは、一言でいえば、「レトロとハイテクの調和」。詩的にいうなら「昨日 と明日をつなぐ今日のペダル」。
そして、「感性に訴えかけるモノづくり」です。
1950年代の自転車に本質的・普遍的な美しさを見出してデザインモチーフとし、現代 的なエッセンスとテクノロジーを加えて丁寧に磨きあげ、大人が可愛がりたくなる自
転車を作り上げました。

◆機能というアプローチとは違ったスタンスのものづくりがABICIの特徴だと思いま すが、ライフスタイルとしてはどんなイメージなのか教えていただけますか。

山本:世界一のファッションイベントと言われる「ピッティ・ウオモ」で世界中のバイヤー から注目を浴びるハイセンスなデザインの自転車でありながらも、地元の食材にこだ
わる「スローフード」と同様に、地元の職人や工房の手仕事を大切に守るために、ハ ンドメイドにこだわり続ける自転車。
そんなABICIが提案したいライフスタイルは、美しい物やデザインに囲まれ、世界を 飛び回る多忙な仕事を続けながらも、生まれ育った町に住み続け、気に入った物を大
切に使い続ける、そんな、ABICIの創業者Cristianoの生き方そのものと言えます。 わが街を愛するがゆえに、ちょっとした移動は、街の空気、活気、緑や花の香りを身
体で感じることができ、いつでも出会った人と立ち話のできる自転車での移動がベス トなのです。

◆山本さんとABICIの出会いについて教えていただけますか。

山本:三十路を過ぎて、独り身最後のチャンスと飛び出していった世界一周一人旅。 旅の途中、イタリアの片田舎で、世界を飛び回る「ジェットセッター」でありながら
「スローライフ」を地でいく生き方をしている方々としばし生活を共にし、その生き 方に大いに共感、共鳴しました。
そんな中で、同年代のイタリア人の友人に紹介されたのが、ABICIを創業したばかり のCristianoでした。
帰国後、別のイタリア関連の仕事をしながらも気になり続け、ついに、ABICIの ショールームや工房を実際に訪問して、私どもが日本の代理店となることを決めたの
がちょうど1年ほど前のことでした。

◆今回はTシャツを提案されていますが、どんなアイディアがこめられているのです
か。

山本:今回の「Tire Trace T-shirt」は、ABICI自転車各モデルのタイヤ5種を、実際に走ら せて手作業で採取したタイヤ跡(トレース)をストライプ柄として用いたものです。

ABICIのコンセプト、「レトロとハイテクの調和」を体現させるために、あえて手間 のかかる昔ながらのアナログな手法でデザインしながら、ボディの素材には、新しい
テクノロジーを駆使した高機能素材を用い、実際に着て自転車に乗った時の快適性に も気を配りました。
タイヤの軌跡は、「過去から未来へとつながるイタリア自転車伝統の軌跡」を大切に 身に纏うという意味も込められています。


◆これから山本さんがABICIを通して日本で提案したいと思っていることがあれば教 えてください。

山本:今や、ロンドンやパリ、ミラノ、NYなどのクリエイティブな人々の間では、ヨーロピ アン・クラッシックなスタイルのシティサイクルを街中での移動手段とすることがお
洒落の定番です。
日本でも、この「大人のためのクラッシックなシティサイクル」を、永く大切に、そ してお洒落に乗ることを提案し、根付かせてゆきたいと思います。
特に大人世代の方々には、大人として恥ずかしく無い姿の自転車に乗っていただきた いですね。身だしなみとして。
自分自身の日常、ライフスタイルに最も近い位置にある「街乗り」自転車だからこ そ、自らの生き方や美学までを、自転車選びに反映させていく。そうして選んだ、作
りのよい、美しい自転車をわが子のように可愛がり、大切に長く使いこむ。そんなこ とが当たり前の世の中に、なっていったらいいですよね。
そのために、少しでも力になれたらと思います。

ということで、上の段のグリーンのモデルを乗らせてもらったのですが、なんとも今までにないお洒落な感じで、個人的にも大いにそそられました。Tシャツともども注目です。


コメントを残す